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民主党議員の約3分の1が大飯原発の再稼働に慎重判断を求めたことで、野田佳彦首相は新たな火ダネを抱えた。
首相が近く決断する再稼働に対し、小沢一郎元代表のグループ以外にも「倒閣運動」が飛び火する可能性がある。
消費税増税関連法案の成立を目指し自民党に歩み寄る首相だが、足元で増税反対派と再稼働反対派に挟撃されることになりそうだ。
「野田おろしの幅をリベラル系に広げるにはちょうどいい。増税反対、再稼働反対の2本柱で野田政権を追い込んでやる」
署名した小沢系議員はほくそ笑んだ。署名を呼び掛けたのは、菅直人前首相グループの荒井聡元国家戦略担当相と、
内閣改造で閣外に去った鹿野道彦前農林水産相のグループの増子輝彦元経済産業副大臣。
前原誠司政調会長のグループの福山哲郎元官房副長官やリベラル系の近藤昭一元環境副大臣が名を連ねたが、
多くは小沢氏や鳩山由紀夫元首相ら反主流派議員だった。
5日の原発に関する党の合同会議でも、出席議員から「事故の際の住民の避難計画ができていない」など慎重意見が相次いだ。
仙谷由人政調会長代行が「再稼働の判断は党ではなく内閣に負託されている」と説得を試みても、慎重派議員は「違う。与党として大きな責任がある」と反論した。
会議は2時間に及び、政府が再稼働を判断する前に改めて合同会議を開催することでようやく折り合った。
ある政務三役は「小沢系はあらゆる政策課題に政局を持ち込んでくる。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉の
反対運動をされたときと同じだ」と語る。だが「野田包囲網」は小沢系にとどまらず、それ以外にも広がりつつある。
「野田政権はダメだ。さっさとつぶさなければいけない」
5日夜、国会に近い中華料理店に荒井氏、山田正彦元農水相、小沢鋭仁元環境相、生方幸夫氏ら
親小沢・反小沢の別なく集まった中堅議員の会合では「政権打倒」発言も飛び出した。
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