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人気お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんが高収入を得ながら身内としての扶養義務を果たさず、
母親が生活保護を受けていたとして集中砲火を浴びた。
スーパーのチラシに目を凝らし、
毎日つましく暮らそうと努めているわが家にとっても無性に腹立たしい話題ではあった。
正直者がばかを見るような仕組みは正さないといけない。
保護費が三兆円を上回り、国や自治体は不正受給を防ごうと血眼のようだ。
河本さんのように受給者の親族が負う扶養義務をきっちり果たしてもらおうと。
祖父母や父母、子や孫ら直系血族と兄弟姉妹にはその義務がある。
家庭裁判所が認めれば三親等にまで及ぶ。民法にはそうある。
親族の財布の中身を洗いざらい調べ、余力があれば扶養に充てさせる。
拒めば家裁に申し立てて取り立てる。完膚なきまで“債権回収”に注力するらしい。
でも、どうも違和感を覚える。受給者は二百十万人に迫る勢い。
無数の親族の財産をつぶさに調べるなんてできるのか。
それに暴力や虐待、借金などの事情を抱え、そっとしておいてと絶縁を望む人もいる。
金勘定の頭だけでうるさく口出しすれば受給の権利を手放す人が出ないか。
いくら身内でも面倒を見るには思いやりや愛情が欠かせない。
国や自治体は住まいや仕事、年金、そして支え合いの心をもっと。
不正は減ったが、孤立死は増えたでは困る。 (大西隆)
ソース 東京新聞
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