12/06/03 10:13:11.46 0
NHKの大河ドラマ「平清盛」で、登場人物が、朝廷や皇室のことを「王家(おうけ)」という場面があり、
一部から、「皇室を王家というのは不敬ではないか」との指摘があるそうだ。
なるほど、現代においては「皇」と「王」は格が異なるとされており、同一視することには疑問があるだろう。
古代中国では天に任命された者が皇帝となり、その皇帝によって地方を治めるよう命じられた者が王である。
さらに、その下に公や侯がいた。「皇」は世界に1人だけであり、まさに天の子、「天子(てんし)」であった。
ヨーロッパでは、ローマ教皇と同格の君主を皇帝(エンペラー)とし、ローマ教皇の許しを得て君主となる者を
王(キング)とした。神聖ローマ帝国、後のオーストリア帝国、ドイツ帝国、ロシア帝国などの君主は皇帝であり、
フランス、ベルギー、オランダなどの王国の君主は王(女王)である。
明治維新後、国際社会では清朝の皇帝、日本の天皇はエンペラーとされ、朝鮮の国王はキングと訳された。
朝鮮は清朝の属国であり、国王の即位には清朝皇帝の許可が必要であったからである。
その点はローマ教皇とヨーロッパの王国の関係に似ていなくもない。
しかし、明治維新前後の時代までは、そのへんがあやふやで、幕末には「尊王攘夷(じょうい)」が叫ばれ、
明治になっても明治15年の軍人勅諭には「王事(おうじ)に勤労せよ」ということばが出てくる。
日本の皇室は「王」ではなく「皇」であるとの認識が確立するのは、明治も後半からで、
昭和に入ると「皇国」「皇軍」「尊皇討奸(とうかん)」などのことばが登場した。
それを考えると、平清盛が活躍した平安時代末期に、「王家」という言い方があっても不思議ではない。
とくに漢語を好む公家や武士の間では、「王家」という言い方にモダンさを感じたのではないだろうか。
和語の世界では「おおきみ」や「みかど」が普通に使われていた。
URLリンク(news.infoseek.co.jp)
【マスコミ】ネット「皇室を王家と辱めて、歴史ドラマファンを敵に回したのだから当然」 NHK「平清盛」、初回視聴率歴代ワースト3に★14
スレリンク(newsplus板:-100番)