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2012年5月29日、在日中国大使館の1等書記官に対するスパイ疑惑を受け、中国の軍事評論家、趙楚(ジャオ・チュー)氏が
「スパイ戦は中日間に小規模な冷戦を引き起こす」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。
在日中国大使館の1等書記官によるいわゆる「スパイ事件」が日本で大々的に報じられている。なんとも奇妙な現象だ。
時代の流れに逆行した冷戦式の報道が、なぜこの時期に?これは一般的なスパイ報道とは訳が違う。日中関係が多難の時代に突入したことを暗示するものだ。
両国政府はついこの間、東シナ海における危機管理体制の構築を話し合ったばかりではないか。全く矛盾している。
今さら言うまでもないが、外交官によるスパイ活動など公然の秘密だろう。それをわざわざ白日の下にさらすとは。
そこには間違いなく政治的な意図が含まれている。これは両国の外交上の対立がエスカレートしたことを示すシグナルだ。
冷戦時代、日本がこうした手法で当時のソ連外交官を追放することは珍しくなかった。それから30年。まさか、その矛先が中国に向けられるとは。
日本がこれほど冷戦色の強い行動に出てくるにはそれなりの理由がある。中国の台頭に対する焦りだ。両国間には重々しい歴史的なしがらみがあり、
それが今のギスギスした戦略競争へとつながっている。アジア太平洋地域のリーダーの座をめぐる目に見えない攻防。
だが、どう考えてもこのままいけば中国がその座に就くのは明白だ。
そうなれば、日中関係はどうなってしまうのか。不安だけが膨らみ、中国に対する疑心暗鬼が強まっていく。
今回、こうした冷戦式の常とう手段に出たのは「絶対に負けない」という意思表明なのだろう。
だが、その一方で両国間には経済や貿易などで巨大な共同利益が存在する。そのすべてを壊してしまっては大変だ。
大局を維持しながら自らの悩みを解決したい。海自の練習艦をフィリピンに訪問させたり、スパイ事件を大きく報じたり
といった細々とした動きこそ、日本にとって東シナ海問題で圧力をかけてくる中国に対する巧妙な反撃だったのだ。
URLリンク(www.recordchina.co.jp)
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