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警察官の採用試験の当日に、トラックにはねられて死亡した札幌市の大学生の遺族が、運転手に損害賠償を
求めていた裁判で、警察官に採用されたことを想定し、将来受け取れるはずだった給料などとして9500万円を
運転手が支払うことで和解しました。
採用前の事故でこうした和解が成立するのは異例だということです。札幌市北区の大学生だった真島以明
(いざや)さん(当時23)は、おととし7月、警察官の採用試験の2次試験に向かう途中、赤信号を無視した
大型トラックにはねられて死亡しました。
トラックの運転手は、ことし3月、危険運転致死の罪で懲役5年の判決を受け、真島さんの両親は刑事裁判と
同じ裁判官が審理する制度を利用して、運転手に対し、「事故に遭わなければ警察官に採用されたはずだ」として、
警察官の平均の給料や慰謝料などとして1億2000万円を支払うよう求めていました。
札幌地方裁判所は先月、「警察官を目指していたことを考慮する」として、9500万円を支払う和解案を示し、
双方で協議した結果、30日、和解が成立しました。
遺族の弁護士によりますと、被害者が警察官に採用される前の事故で、採用されたことを想定して賠償が
認められるのは異例だということです。
真島さんの両親の勝彦さんと和子さんによりますと、亡くなった長男の以明さんは幼いころから警察官になりたいと
夢を持ち、小学校の卒業文集にも警察官になって悪い人を逮捕したり、困っている人を助けたりしたいとつづっていました。
勝彦さんと和子さんは30日、和解が成立したことを受けて、以明さんの写真に手を合わせ、報告しました。
勝彦さんは「息子は警察官に憧れていたので事故で夢は断たれてしまったが、今回、息子の努力を認めて、生きていれば
警察官になれたということを認めてもらい、よかったです」と話していました。
警官試験日の交通死 和解成立 - NHK北海道のニュース
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