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自転車盗の被害が県内の警察署で2番目に多い筑紫野署。犯人摘発と犯罪抑止効果に力を発揮する防犯カメラの設
置を管内の5市町に要請しており、6月中旬には大野城市が駐輪場に導入する。ただ、プライバシー侵害への懸念な
どから自治体には温度差があり、全市町に広がるには時間がかかりそうだ。
筑紫野署の管轄は筑紫野、太宰府、大野城、春日の4市と那珂川町。福岡市のベッドタウンである地域では、最寄
りの駅まで自転車で通い、電車で福岡市へ通勤通学する人が多い。
県警によると、昨年の自転車の窃盗件数は県内で1万5808件。このうち筑紫野署管内は1381件で、早良署
に次いでワースト2位となっている。
駅前で盗んだ自転車を自宅への足代わりにしたり、スーパーで買い物帰りにちょっと拝借したり…。「犯罪の意識
が乏しい人が多い」と捜査関係者。摘発されるのは中高生など未成年を中心に、主婦や高齢者など幅広い年代に広が
るという。
捜査で有力な手掛かりとなるのが防犯カメラの映像だ。これまでも商業施設のカメラ映像が決め手となり自転車盗
の摘発につながったケースなどがあり、署はカメラ導入の効果に期待を寄せる。
だが、5市町のうち公営駐輪場に防犯カメラを設置するのは那珂川町のみ。大野城市は6月にJR大野城駅前の駐
輪場にカメラの設置を予定しているが、他の3市では具体的な計画が進んでいないのが現状だ。
太宰府市は「検討はしているが、まだ予定はない。予算が付けば地元自治会などに説明をしたい」。筑紫野市は
「プライバシーの観点が重要。反対する市民の声も出るはずで、画像の管理など運営方針を定めた条例の整備も必要
になる」と慎重な姿勢を見せる。
街頭の監視カメラの導入をめぐっては、犯罪捜査や防犯面での有用性とプライバシー保護の課題とで、賛否が分か
れることが多い。同署の大津良祐・生活安全管理官は「5市町あれば考え方もさまざま。理解を得られるよう努力し
たい」。大野城市での導入をきっかけに他市への広がりを期待している。
ソース
西日本新聞 URLリンク(www.nishinippon.co.jp)