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米ハワイ沖で2010年夏に行われた環太平洋合同演習(リムパック)で、海上自衛隊が米国など複数の国の
艦船とともに撃沈訓練に参加していたことが明らかになった。防衛省などは、この事実を認めた上で、政府の
憲法解釈で禁じている集団的自衛権の行使に触れるものではない、としている。
政府見解では、集団的自衛権行使を前提にした自衛隊の訓練参加は認められていない。海自が行ったリムパックでの
訓練は多国間の一部を構成しており、自国を守るために武力を使う個別的自衛権の範囲内と説明するには無理が
あるのでは、などと専門家からは疑問視する声が出ている。憲法との整合性がとれるのかどうか、訓練の詳細も含め、
疑問に答えるよう政府に求める。
防衛省はリムパック前、海自が多国間の海賊対処訓練に初めて参加する、と発表している。海自はそれまで
多国間訓練に慎重な姿勢をとってきた経緯がある。当時の海自幹部は、特定の国を想定したものでなく、参加目的は
海自の練度向上、などと語った。問題はその背景にある。民主党政権になってから、自衛隊は米軍との一体感をより
強める方向へ加速している。リムパックがあった年の12月、政府は「防衛計画の大綱」を発表し、自衛隊の性格を
事実上変える「動的防衛力」という新しい概念を盛り込んだ。軍事活動を活発化させる中国などを念頭に置き、
「専守防衛」を旨としてきた自衛隊を動かしやすくしよう、というものだ。米国が同じ年に見直した軍事戦略に
呼応した内容で、自衛隊と米軍との協力強化も狙っている。
>>2以降に続く
ソース:URLリンク(www.shinmai.co.jp)