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ネット世代を中心に結党された「海賊党」がドイツ地方選挙で
躍進している。
昨年、ベルリン市議会に初進出して以来、ここ三州の議会選挙で相次いで
議席を獲得。党員は半年で二万五千人と倍増し、来年の総選挙では連邦議会入りも窺(うかが)う勢いだ。
主要政治テーマで特段の政策を掲げているわけではない。オンライン情報に対する
規制に徹底的に反対するのが最大の旗印だ。
閉塞(へいそく)感漂う欧州で既成政党に対する不満のはけ口となっている点で
衆目の一致を見ているが、むしろ若い世代を惹(ひ)きつけているのは「液体民主主義」
とも呼ばれるネットによる民意形成実験への参加のようだ。
ウェブサイト「海賊党ウィキ」によると、液体民主主義とは「直接民主主義と間接民主主義の混合体」とされる。
四年に一度といったスパンでしか民意を問えない現在の政治システムはもう機能しない。
情報が遍在する情報化社会の民主主義は、変化に即応できる流動的なものであるべきだ、
ということらしい。バーチャルな民意形成のための専用ソフトも開発され、党内論議で実際に活用されている。
もともとスウェーデンが発祥地という海賊党運動、先月はプラハに約二十カ国代表が
集まり国際大会も開催した。アラブの春、ウォール街占拠に連なる欧州発のネット型民衆運動に発展するか、これからが正念場だろう。
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