12/05/27 09:58:21.98 zy4r6XbsO
>>395
■こういう深刻な問題にもかかわらず、子供のいる生活保護世帯の子供の方には、スポットが当たって来なかった。
なぜなら、自民党の子育て政策の前提が「子育ては家庭で。社会全体では悪」であり、社会保障や行政サービスの前提が、世界の常識「個人単位」ではなく、自民党主義「先ずは家族で・自助第一」の「家庭を通す世帯単位」だから。
さらには、自民党により醸し出された、生活保護や貧困に対する周囲の偏見を怖れ、家の中の問題を隠そうとすることがほとんど。
そのため、子供は孤立し、サポートが難しい。
誰にも相談できない状態のまま、進学や就職などを乗り越えなければならない。
■悩みの特徴
●自分に自信が持てない
『自分の家族に、秘密を持っている。それは、人に言えば恥だというもの。それが、自分の劣等感になっていく』。
自分の家族の問題については、皆、引け目を感じる。
●対人関係が築けない
「周囲に言えない=恥と感じる」ということが、「対人関係が築けない」はリンクする。
『恥だと感じる秘密を持つことは、人と安心して付き合えない』。色んな事を聞かれたら嫌だから、どうしても「対人関係の機会」は遠ざかる。
子供達は、家族ぐるみで色んな家族と付き合って、人間関係の実体験をする。それも少なくなり、機会だけでなく、「対人関係を作る力」も弱い。
『人が一番コミュニケーションできる環境は、自分と相手がある程度対等、似たような立場にいる、つまり「対称の時」』。
『しかし、「生活保護の理解に偏見が蔓延している環境」だと、生活保護受給者が会う人間関係は、「対称」ではなく「非対称」になってしまう』。
そこでは、人生の悩みも話せず、ましてや希望は語れない。
●自立へのためらい
そして、自分の人生を自分で歩むことに躊躇するようになる。
人は自立するには、周囲特に親の力を借りなければならない。
力を借りて子育てのストレスで親の症状を悪くしたくない、だけど親を見捨てることもできない。