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(>>1のつづき)
ワタミフードサービスは、この年を境に時間外労働の上限を全店一斉に短縮。店舗のパソコンで一分
単位で出退勤時間が記録できるシステムに改めた。
塚田氏は「いけいけドンドンの創業時と違い、会社が大きくなると法令順守が求められるようになり、
企業として成熟していった」と説明した。
ワタミの中堅幹部によると、今年二月、森さんの労災認定を、会社は驚きを持って受け止めたという。
中堅幹部は「労働基準監督署は不認定だったし、労務管理も改善が進んだ。森さんの件は社内的には
終わった話で、青天の霹靂(へきれき)だった」と明かした。
森さんの労災認定の際、神奈川労働者災害補償保険審査官が指摘した、森さんの月百四十時間の
時間外労働について塚田氏は「当時から異例だった」と言い切る。
だがワタミフードサービスでは今も、従業員の意思が反映されないやり方で三六協定が結ばれ、労
働基準法に抵触する状態が続く。従業員は、経営側の言うがままの労働条件を受け入れるしかない。
渡辺氏は森さんの労災認定後、短文投稿サイト「ツイッター」に「労務管理ができていなかったとの認
識はない」と書き込み、批判にさらされた。
今月、渡辺氏に三六協定の手続きが適正かなどについて取材を申し込んだが、回答は「遺族と協議
中のためコメントは控えさせていただきます」だけだった。
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手帳に「誰か助けて」と書き残し、新入社員の森さんは自ら命を絶った。「過労死」という言葉が生まれ
て、今年で三十年。過労死はなくなるどころか、年々増え続けている。会社の利益を追求するあまり、
人命が軽視されていく。彼女らの悲鳴はなぜ届かなかったのか。過労死を生む背景に迫る。