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東京湾 再来年4000ベクレルに
5月26日
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、東京湾に流れ込んで海底にたまる放射性セシウムの
濃度は再来年の3月に最も高くなり、局地的に泥1キログラム当たり4000ベクレルに達する
とするシミュレーション結果を京都大学の研究グループがまとめました。
京都大学防災研究所のグループは、福島第一原発の事故で関東に降った放射性物質などの調査
データを使い、東京湾に流れ込んで海底にたまる放射性セシウムを、事故の10年後まで予測する
シミュレーションを行いました。
その結果、放射性セシウムの濃度は再来年の3月に最も高くなり、荒川の河口付近では、局地的に
泥1キログラム当たり4000ベクレルに達すると推定されるということです。これは、ことし
1月に福島第一原発から南に16キロの海底で検出された値とほぼ同じです。
比較的濃度が高くなるとみられる東京湾の北部では、平均すると海底の泥1キログラム当たり
300ベクレルから500ベクレル程度と計算されたということです。
再来年の4月以降は、周囲の河川から流れ込む放射性物質が減る一方で、拡散が進むため、濃度は
徐々に下がるとしています。
シミュレーションを行った山敷庸亮准教授は「雨の量などによっては放射性物質が東京湾に流れ込む
速度が早まる可能性がある。海底への蓄積量を継続的に調べるとともに、魚介類に影響が出ないか
監視すべきだ」と話しています。
▽NHK News Web
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