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★ホルムアルデヒド騒ぎは「セシウム隠し」の謀略か
化学物質ホルムアルデヒドは、いったい、どこから紛れ込んだのか。環境省と厚労省
は21日、連絡会議を立ち上げて、利根川水系の浄水場を直撃した水質事故の究明に乗
り出した。
一部報道では工場からの排水が疑われているようだが、「放射性セシウムの検出を
隠すための意図的な騒ぎではないか」と指摘するのは、理学博士の阿部宣男氏だ。板橋
区の「ホタル生態環境館」で長年、水質に敏感なホタルの研究に携わってきた。ホタル
研究の第一人者だから、水の汚染にも詳しい。
「数値から推測すると、流れ込んだホルムアルデヒドの量は、メッキ工場とか化学工
場とかが爆発したぐらいのレベルになります。それほど大量のホルムアルデヒドが知ら
ぬ間にどこからか流れ込んだとするのは、あまりに不自然。しかも、これだけの量が検
出されながら、いまだに発生源が分からないという。浮いた魚が発見されただけで大騒
ぎし、必死で原因を突き止めるはずの国や自治体の動きも、今回は鈍い。本気で原因に
迫ろうとしているのか疑問です」(阿部氏)
そこで考えられるのが「放射能隠し」という。放射性物質が大量に検出された事実
を隠しながら給水を止めるため、別の汚染源を用意したという見立てだ。
(続く)
(日刊ゲンダイ2012年5月22日掲載)
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