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富士山5合目の霧にセシウム…山頂付近は不検出
2012年5月24日
東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、約1年前に富士山の登山道5合目(標高
約1500メートル)付近の霧から、水に換算すると1キロ・グラムあたり最大63ベクレル
の放射性セシウムが検出された一方、山頂付近(標高約3700メートル)の雪では検出され
なかったことが、東京学芸大などの研究チームの調査でわかった。
放射性物質が煙のような形の「放射性プルーム(放射性雲)」として、どのくらいの高さで
上空を流れていたかを知る手がかりとなる。
同大の鴨川仁助教(大気電気学)らは昨年3月29日~5月10日、5合目付近の3地点で
2週間にわたり、霧を採取。3地点ともセシウムが検出され、1キロ・グラムあたり
31・7~62・8ベクレルだった。セシウム134と137がほぼ同じ割合のため、同原発
由来と判断した。
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