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けさの金環日食は、私の住んでいる地域では小雨まじりの天気で、雲の切れ間から2,3秒見えただけだった。
きれいな輪になってはいたが。
それにしても、人々の関心の過度の集中はなんとかならないものかと思う。900年ぶりというのだから、
非常に珍しい自然現象であることはたしかだし、子どもたちに科学的な興味を抱かせるにはいいチャンスかもしれない。
しかし、ワイドショーが「世紀のイベント」とはやし立て、多くの人が、「お祭りだ」と大はしゃぎで跳ね回る。
便乗商法や結婚式まで現れる。いくらなんでも騒ぎすぎだ。
あすの東京スカイツリー開業も大騒ぎになるだろう。ただ、金環日食を見なくたって、スカイツリーに行かなくたって、
われわれの生活に変わりはない。こう書けば無粋といわれるかもしれないが「みんなやってる」が「自分もやらなくちゃ」に
簡単に結びつくのが、わが民族の昔からの特色だ。すぐ、オリンピックやワールドカップの時のように「日本中が
注目している」ことになってしまう。
魅力的な俳優が登場すれば、ドラマ・バラエティー・CMと、テレビで顔を見ない日がないようになる。かわいい子役が
人気になれば、その子以外の子役は世の中に存在しないようになってしまう。そして、しばらくたつと忘れ去り、別の人物に
関心を移す。その繰り返し。
ついでに言わせてもらえば、この「関心の横並び」は、いまも何かあるたびに聞かれる「感動をありがとう」という
フレーズとも関連する。感動は、あくまで本人が「する」ものであって「させてもらう」ものではない。さらに、
感謝の対象になっているのは、ほとんどプロの人たちの存在や行為。彼らが人を「感動させる」のは当たり前ではないか。
>>2以降に続く
ソース:URLリンク(www.47news.jp)