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財務省は22日、2011年末の日本の対外資産と負債の状況をまとめた「対外貸借報告書」を発表した。
日本の政府や企業、個人が海外に持っている資産(対外資産)から、海外の政府や企業、個人が
日本に持つ資産(対外負債)を差し引いた「対外純資産」の残高は、前年末比0・6%増の253兆100億円だった。
過去2番目に高い水準で、09年以来2年ぶりに増加した。
この結果、統計を公表している主要国の中で、日本は21年連続で世界最大の対外純資産を持つ債権国となった。
07年末から世界2位の中国は11年後半から伸びが鈍化している。
対外資産は3・3%増の582兆480億円だった。円高のため円換算した対外資産の評価損が23・3兆円あったが、
海外への直接投資や邦銀の貸し付けなどが増えた。
対外負債は5・5%増の329兆380億円。
欧州債務危機の影響などで安全資産とみられた日本国債が買われ、特に償還1年未満の短期債の残高が45兆9090億円と
1996年以降で最大となった。
YOMIURI ONLINE 2012/05/22 14:26
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