12/05/21 10:27:27.30 hymglNzhP
飛行機は30分ほども遅れて伊丹空港に着いた。これにも文句はあるがまあ、今日は黙っ
ておく。この便、ほぼいつも遅れるんです。だったら時刻表にそう書いておけよ。
タクシーで行くつもりだったが遅れたせいでちょうどいいバスがある。それに乗った。
雑誌の仕事なので先方のために経費節減である。T-1君もついてきていない。
発車前から私は異様な臭気に気づいた。そしてその発生元をすぐに悟った。「551」。
大阪の名物の焼売や豚マンである。
URLリンク(www.551horai.co.jp)
おいしいのだが臭いは大変。包んだまま機内に持ち込むだけですぐにわかる。私の後ろ
の席の同い年くらいのオッサンが盛大にそれを取り出して食べていたのだ。
私は窓をあけた。私のためだけではなく、車内の乗客全員のために。運転手も苦笑をし
ている。走り出した。風が入ってきて、やっと臭気が薄まってくる。その時。「寒いんや
で。窓しめてんか」。そのおっさんが言ったものである。私は立ち上がった。いちばん前
の席なので、乗客全員に向かい合うことになる。「あんたのその飯の臭いを薄めるために
窓あけとるんや。ここでそれ食うたらまわりがどう思うか、少し考えや」。すると「すん
まへん」である。もうちょっと気骨みせえや。それなりの覚悟があって食っているわけで
も、文句を言ったわけでもないのである。な~んにも考えていないなりゆきだ。しかし、
自分で言うのも何だが、私がいなかったら、おそらく京都までの1時間、ニンニクの臭い
をみんなガマンしたんだろうなあ。