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焦点:ギリシャに迫る悪夢のシナリオ、「ドラクマゲドン」襲来か 2012年 05月 20日
[アテネ/ロンドン 18日 ロイター] ギリシャの首都アテネでは、ホームレスの数が1年前と比べ
2倍になった。何か売れるものがないかと、ごみ箱をあさる人の姿も見られる。
ギリシャは限界が近い。緊縮財政策をめぐって四苦八苦している状態だが、これは悪夢の前触れでしか
ない。ユーロ圏からの離脱ということになれば、ギリシャには混乱や飢餓が訪れ、場合によっては無政府
状態になる可能性もある。
ユーロ圏から離脱した場合、ギリシャは単一通貨のユーロ導入前に使っていた「ドラクマ」を再び使用
することになるだろう。新ドラクマの価値は最大で70%下落し、インフレが進行、金融機関は破綻し、
貿易は崩壊すると推測される。だが、債務危機が一般的なギリシャ国民にどのような影響を及ぼすのか
予想するのは容易ではない。
ギリシャは国内で消費する食糧の約40%を輸入に頼っている。石油や天然ガス、医薬品の輸入依存率も
非常に高い。ギリシャ中央銀行のプロボポラス総裁は、ユーロ圏から離脱すれば、その後の混乱で海外
からの物資供給はなくなり、生活に必要な物が急激に不足することになると指摘する。何とか物資を調達
できたとしても、価格は驚くほど高くなるだろう。
「燃料がなければ、軍や警察は車両を動かすことさえできなくなる」。プロボポラス総裁は、ギリシャは
ユーロ圏離脱で、初めのうちは悪夢のシナリオを味わうことになると説明した。(中略)またギリシャは
5年目のリセッション(景気後退)に突入しており、国内のビジネスマンが置かれている状況はすでに
厳しいものになっている。
「物資の不足が現れ始めた」文房具などを輸入している女性が訴える。「フランスやスペインの業者は
信用取引を継続してくれているが、ドイツの業者は特に厳しく、取引を拒み始めている」という。
ギリシャの小売連盟ESEEは、「海外の取引先は、ギリシャのビジネスマン個人を信用していない
のではなく、ギリシャの銀行を信用していないのだ」と指摘した。
(>>2以降に続く)
▽ロイター URLリンク(jp.reuters.com)