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会津若松市で計画されている風力発電所に対し、自然保護団体から
反対の声が上がっている。鳥が風車の羽根に衝突する「バードストライク」や
渡り鳥の飛行経路が遮断されるなど、鳥類の生息環境に影響を与えると懸念されるためだ。
原発事故の教訓から、県では再生可能エネルギーへの転換を目指すが、事業者に配慮を求めている。
同市の背あぶり山では、風力発電所「会津若松ウィンドファーム」(仮称)が
計画されている。事業者はエコ・パワー(東京)で、2008年に事業計画が発表され、
尾根沿いに南北約1・2キロ・メートルに出力2000キロ・ワットの発電機を9基建設する予定だ。
17日、日本野鳥の会など3団体は記者会見を開き、同会奥会津連合の長沼勲代表は、
渡り鳥の飛行経路になっているなどとして、反対を表明した。
予定地の年平均風速は約6・5メートルで風力発電に適しているため候補地となった。
同社は2年間で現地調査を行い、環境影響評価準備書を県に提出。県からは4月に
「環境に最大限配慮すること」との知事意見が出されており、同社は13年度中にも着工する予定だ。
県内の大規模な風力発電所は、郡山市など4か所で稼働中だ。
県は原発事故を受け、今年3月に見直した「県再生可能エネルギー推進ビジョン」で、
2040年頃に県内のエネルギー需要量の100%以上に相当する量を
再生可能エネルギーで生み出すことを目指す、としている。
しかし、日本野鳥の会など3団体は16日に、背あぶり山には猛きん類で、
環境省のレッドリストで絶滅危惧種のクマタカも確認され、希少な猛きん類が
生息しているとし、県と同社に対し、環境影響評価の再度実施を求める要請書を提出した。
同社の親会社のコスモ石油広報室は「再生可能エネルギーの推進を目指す福島県の
施策に貢献したいと考えており、地元の理解を得たら事業化したい」と話している。
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※前(★1:5/20(日) 09:39:04):スレリンク(newsplus板)