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★買えなかったらどうするの？ 「尖閣購入資金」７億円目前
東京都の石原慎太郎都知事がブチ上げた尖閣諸島の買い取り。毎度のパフォーマン
スじみた突拍子もない話に、都議会からも疑問の声が上がっていたが、すでに都には
「尖閣購入資金」として７億円近い寄付金が集まったという。
都は先月２７日に「尖閣諸島寄付金口座」を開設。実務を担当する専従組織までつ
くり、７人の職員を配置している。寄付金は毎日増え続け、１６日現在の口座残高は、
６億９３４４万５０１８円。１日３０００万円ペースで集まっていることになる。期間
を区切らずに寄付を受け付けるというから、１０億円を突破する日もそう遠くない。
(中略)
中国とケンカしたくない政府が上陸許可を出さず、購入話が進まない可能性もある。
逆に、都ではなく政府が買い取って国有化する可能性も残されている。そうなったら、
この寄付金はどうなるのか？
「寄付の名目は『尖閣の購入と活用』となっているから、尖閣関連以外には流用する
ことができません。返金も想定していません」（都の担当者）
しかし、活用といっても、購入しない限り活用しようがない。
「買えないとなったら、巨額の寄付金は口座に眠ったまま、宙に浮いてしまうことに
なるのではないか。そうなったら、寄付金をどうするかで、またモメかねませんよ。ま
あ、思いつきで寄付を集めることにしたから、その先のことは考えていないのでしょう
が」（前出の関係者）
新たな問題勃発か。
（日刊ゲンダイ2012年5月17日掲載）
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