12/05/16 13:12:06.22 v5dmEoPB0
人民解放軍は、軍区の権限が均等ではないし党中央軍事委員会の支配も限定的だ。
北京軍区がどうしても予算にしろ兵器の配備にしろ優先されてしまう。
しかも軍区ごとに共産党内の支持派閥が異なる。 これはつまり人民解放軍は
一個の有機的な国防軍では無くて、7つの軍閥の集合体と言うのが実態である。
特に戦車師団は、北京軍区に最優先に配備されており、時の政権閥の支配下に
置かれる北京軍区は、政権防衛と首都警備が最優先である為に「禁軍」とさえ
呼ばれている。
この事が台湾やベトナム等の仮想敵国を真正面の戦線に抱えて居る南京軍区や
広州軍区には面白くない。南京軍区や広州軍区は、最前線意識の強い軍区だが、
戦車師団などの最精鋭部隊を政治力で北京軍区に横取りされてしまう為、両軍
区は、北京軍区に反発している。その為に軍区再編にも支障が出る始末だ。
現在のところ、北京軍区は団派、広州軍区は広東閥、南京軍区は上海閥、等となる。
人民解放軍は国軍ではないし、軍内部の腐敗汚職もすごい。人民解放軍自体が
企業経営をしているので経済的利害に軍そのものが振り回されている事態もある。
現在7大軍区であるが、中国共産党中央軍事委員会は、本当は6大軍区にしたかった。
一番弱小で仮想敵国が無い済南軍区を廃止し北京軍区に統合したかったのだが、
この処置に広州軍区や南京軍区が反発し、あまり軍事的に意味の無い済南軍区が温存される。
北京軍区が済南軍区を吸収すると北京軍区だけが更に巨大化強大化し予算や人員
人事の面で広州軍区や南京軍区が不利益を被るとして反発、党中央軍事委員会で
は調整が付かなくなり済南軍区は温存処置とされた。