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SNSを使って生放送中の視聴者の投稿を深く反映させようと試みる報道系の番組が、
相次ぎスタートした。
制作者は「テレビとネットの融合でニュースを多角的に捉えたい」と意気込むが、
「投稿の採用を目指すヘビーユーザー向けの番組になってしまう」といった懸念の声
もあり、試行錯誤は続きそうだ。(草下健夫)
NHK総合の「NEWS WEB 24」は、自局のニュースサイトのアクセス数を参考に
ニュースを選び、ツイッターでニュースに関する質問や意見を募集する。
放送中はほぼ常時、画面下端に視聴者のツイートが表示され、ゲストの識者への質問
としてアナウンサーらがツイートを取り上げることもある。
沖田喜之チーフ・プロデューサーは「ニコニコ動画などは書き込みができ、若い人の
間では“参加感”が受けている。作り手の価値観のお仕着せは、ネット時代には合わ
ない」と企画意図を説明する。
一方、情報番組「BSフジLIVE ソーシャルTV ザ・コンパス」は、識者と視聴者
双方の参加を掲げて4月28日にスタート。
フジテレビのサイトに識者ら102人が登録。そこにニュースや社会問題をめぐって寄せ
られた意見を基に番組を進め、放送中にツイッターやフェイスブックで視聴者が寄せる意見を
紹介し、議論を深めていく。
宗像孝プロデューサー(フジテレビ)は「情報番組は、あるできごとについて評価し得る
見方が一つ示されると、その一方向に突き進みがち。ニュースを多角的に捉える必要
がある」とSNS利用の狙いをアピール。
>>2につづく
URLリンク(sankei.jp.msn.com)