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20代のサラリーマンにとって、頭が痛いのが「社内コミュニケーション」の問題だ。
サラリーマンたるもの、上司の顔色をうかがいながらしたくもない残業を引き受け、
取引先の信頼を勝ち取るために徹夜で資料を作り、先輩社員の誘いを断れずに
朝まで飲みに付き合う……、これらも重要な仕事のひとつになってしまっている。
だが、実は彼ら以上に重要にもかかわらず、案外軽視されてしまっている社内コミュニケーションの相手がいる。
それが「先輩OL」だ。彼女たちにカワいがられることが、サラリーマンとして生きていくために大切な秘訣だと、
現代OLの実情に詳しいライターの池野佐知子氏は言う。
「近頃の会社員、特に若手サラリーマンが最も気にかけるべきは、上司でも先輩男子でもなく、職場の先輩OLです。
というのも、彼女たちに嫌われると、例えば、大切な伝言を伝えてもらえなかったり、出世に響くような悪い評判を立てられかねないからです。
彼女たちが持つ社内ネットワークは、男性が考える10倍、いや100倍ほどのパワーを持っており、
昨今では同じ職場内で3人のOLに『NG』のレッテルを貼られたらアウトともいわれています」
なんともコワい話だが、以下を聞くともっと恐ろしくなるはず。都内に勤める135名の20代OLに、
「嫌いな若手社員にどんな仕打ちをしたことがあるか?」というアンケートを実施したところ、こんな回答が得られた。
1位 無視する(聞こえても聞こえないフリをする) 101人
2位 仕事を頼まれても適当な理由をつけて手伝わない 99人
3位 わざと厳しい仕事を押しつける 88人
女子校などにありがちな陰湿なイジメである。とはいえ、こんなことに負けない強い気持ちの持ち主ならば、
仕事で結果を出し、社内での地位も保てるだろう。
だが、ほかにも「上司や同僚に悪い評判を立てる」「電話や伝言メモを伝えない」など、明らかに実害が生じるような仕打ちをしている回答も。
ヒドいものでは、「彼が取引先の女性にセクハラをしたと上司にウソの密告をして、地方に飛ばした」という、笑うに笑えないものもあった。
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