12/05/15 09:20:14.37 0
自宅にとどまる? どこに何を持って逃げる? 電車や飛行機は動くのか治安は大丈夫かーー準備した人だけが生き残る
残された時間は48時間。街の風景は一変してしまった。とりあえず逃げるか、食糧を買い溜めて自宅に留まるか。
ぐずぐずと迷っている余裕はない。いまのうちに家族で話し合うことから始めよう。
〈総理大臣の「非常事態宣言」からわずか1分、日本中の電話という電話が鳴り始め、
コンピュータの通信回線は緊急重要な通信を最優先にして、一般はほぼ使用不能に。
鉄道の駅に大勢の人が詰めかけたが、多くの鉄道が運転を停止。成田空港もパンク寸前で、
航空自衛隊基地が臨時の国内線発着場に変更された。道路は使えず、
東京港から出る長距離フェリーは甲板まで溢れた客を積んで、次々に関西、九州へと出港していった〉
これは小松左京のSF小説『日本沈没』で描かれる一場面を要約したものだ。
この小説では、巨大地震をきっかけに、科学者たちが1年以内に日本が沈没することを予知。
総理大臣が非常事態宣言を出したことで、日本中が大パニックに襲われる様子が克明に描かれている。
1973年に出版されたこの小説から約40年が過ぎたが、日本ではいまだに「1年後」の地震予知など不可能と言われている。
唯一、現時点で国が予知できる可能性があるとしているのは、駿河湾付近からその沖合を震源とするM8クラスの「東海地震」が起きる直前だけだ。
もし、1年後や半年後、あるいは1ヵ月後や2日後、極端な場合なら3時間後に、首都圏直下型地震が来る可能性があると発表されたら---。
『日本沈没』と同等か、それ以上の混乱が首都圏のみならず、日本中で起きるだろう。
駅や空港、高速道路は都心から逃げ出そうとする人で大混雑。スーパーやコンビニでは食糧買い溜めのために長蛇の列ができ、
津波を恐れて人々が避難した後の東京湾沿いのベイエリアでは、火事場泥棒が横行。
地震が来るまでなまじ時間があるだけに、考えた末に家族を優先し、職場を放棄する警官や救急隊員がいても、決して不思議ではない。
URLリンク(gendai.ismedia.jp)
>>2以降へ続く