12/05/14 11:31:27.12 0
(>>1のつづき)
しかし、事件発生後、現場からは合鍵に加え、長谷川さんの携帯電話と室内にあった包丁
複数本のうち1本がなくなっていた。県警は現場にあった包丁で犯人が長谷川さんを殺害後、
いずれも持ち去ったとみており、その際に合鍵で玄関を施錠したとみられる。
犯人の行動や持ち去った物に不自然さは残るが、捜査関係者は「施錠は発見を遅らせるためで、
携帯電話は不都合な履歴が残っていたからでは」と分析する。
一方、室内の床には長谷川さんが死亡していた布団から、玄関方向に向かって血痕が
付着していたことも判明。室外には血痕が残っていなかったため、犯人は凶器の刃物を
バッグに入れたり、衣服で隠したりして逃走した可能性もある。
ただ、そうした不審人物が防犯カメラに写っていたとの情報は現在のところない。
また、長谷川さんは男性宅に入室後、再び数分間だけマンションの外に出かける姿も
防犯カメラには写っているが、最初に入ったときを含め、その前後に不審な人物が出入りする
姿は確認されていないという。
遺体の発見状況からも犯人像は浮かびにくい。
長谷川さんは掛け布団の上から刺され、服装は上半身が外出着で下半身はストッキング姿。
化粧もしたままだったという。防御創や着衣の乱れなど抵抗した形跡は残っていなかった。
捜査関係者は「犯人の侵入に気付かないほど疲れて熟睡していたのか…」と推測するが、
当時の詳しい状況は不明だ。
解剖結果によると、長谷川さんの左胸の傷は心臓や肺にまで達する深い傷で、あばら骨も
砕けていたことが分かった。
これらのことから犯人は無抵抗の長谷川さんに対し、殺意を持って強い力で刺したとみられ、
状況からは顔見知りによる怨恨(えんこん)の可能性も浮かぶ。しかし、そういった人物が
マンションに入ってきたという材料は今のところ集まっておらず、「予断を挟まずに交友関係と
流しの線の両方で捜査している」(捜査関係者)と慎重に調べている。(>>3-10につづく)