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佐藤栄作が総理を退陣するとき、新聞記者達全員が退席して
総理がたった一人、テレビカメラの前でポツンと演説するという出来事があった
その映像は、マスコミによってあたかも滑稽な、おもしろ映像としてこれまで紹介されてきた
多くの人々は、逆ギレした愚かな総理が、記者にやり込められたんだと解釈した
しかし、今となっては、佐藤栄作のマスコミに対する不審、怒りは、はっきりと理解できる
佐藤栄作はこういった。「偏向的な新聞は嫌いなんだ。大嫌いなんだ。直接国民に話したい」
それに対して新聞記者どもは、嘲笑し、反発し、新聞批判がどうのこうのと、くだらん抗議をした
彼らは総理の発言を「捨てゼリフ」と報道した。言葉の真意をかみしめ、反省する記者は存在しなかった
これは1972年の話である。40年たったいま、あらためて新聞記者こそ、ウソつきで傲慢な権力者だとわかる
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