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民主党の輿石東幹事長は11日、国会内で開かれた党所属議員の会合で、衆院解散・総選挙の時期について
「自分に解散権はないが、(衆参)ダブル選挙だろう」と述べ、来年夏の参院選と同日選挙になるとの見通しを明らかにした。
樽床伸二幹事長代行も同日、同じ認識を表明。自民、公明両党が早期解散を主張する中、
選挙時期を衆院議員の任期満了(来年8月)近くまで先送りする輿石氏らの発言は波紋を呼びそうだ。
自民党は、消費増税関連法案への協力と引き換えにした「話し合い解散」への傾斜を強めつつある。
公明党も支持母体に過重な負担を掛けないため、来年の東京都議選と衆参両院選挙が重なる事態は回避したい考えだ。
輿石氏の発言には、選挙を急ぐ立場で足並みをそろえる自公両党をけん制する意味合いがありそうだ。
一方、民主党では小沢一郎元代表が資金管理団体の土地取引をめぐる事件で無罪の一審判決を受け、
党員資格停止処分を解除された。小沢氏は消費増税反対の動きを強める構えで、党内では分裂の引き金となりかねない
衆院解散をできるだけ先送りしたいという空気も強い。
樽床氏は11日の記者会見で「解散をせず、任期満了で国民の審判を受けるのが筋だ」と語った。
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