12/05/11 00:07:32.37 JXBlkRbK0
>>139
自分も演劇やコンサートはよく見に行くよ。
で、自分が見に行く演劇もコンサートも殆ど助成金が行政から出てる。
行政じゃなかったら企業のスポンサーがついてる。
ライブ物って本当にお金がかかるんだよ。
企業の協賛もしくは行政からの助成がなければチケットは今よりうんと高くなるんだよ。
海外のオペラやクラッシック音楽のコンサート、バレエなんかは日本よりかなり
廉く見られるけど、あれは企業や公共の助成が日本よりかなり出てるから。
たとえばウィーンフィルやロイヤルバレエ、パリオペラ座なんかも
全てかなり政府が補助金を出し、しかも個人からの寄付金も募ってる。
助成金や寄付金なしでやっている団体は伝統芸能ではどんなに有名なとこでも皆無。
文楽も客の入りは決して悪くない、興行収入で運営費の3/4はまかなえるんだよ。
つまり、今より3割ほどチケットの値段を高くすれば助成金ナシでやっていける。
なぜそうしないか?っていうのは、つまり見る側の負担を小さくするためなんだよ。
チケットの値段を出来るだけ下げて、間口を広げようという努力な訳。
もちろんそれは必要ない、って考え方もあるだろう。自分も少しくらいチケット代が
高くなっても本当に好きな演劇だったら見に行くと思う。
それに民間のタニマチだって文楽くらいの芸術であれば出す人は出すよ。
でも、自治体が自分のところの伝統芸能を振興することに意義があるっていうのが
文化行政の考え方なのね。世界的にみても、G8に参加する先進国の、首都に順ずる
有名な市が、何百年も継承されてきた伝統文化を振興していない、っていうのは珍しい。
USならクリーヴランドなんて小さな町にすら世界的に有名な管弦楽団があるし
フランスなら各地に30の国立演劇センターがあってそれぞれ独自のスタッフを抱えてる。
ドイツも数十の都市がそれぞれの楽団を抱えてるんじゃなかったっけ?
まぁそういうのが当たり前の先進国のなかでね、大阪市がどう思われるか分かるでしょ?