12/05/10 17:20:32.12 0
★【財務省支配の裏】“脱官僚”の民主政権下で財務省が復権したワケ
「財務省が威張っている」。民主党政権になってから、そんな印象を持っている、
霞が関や永田町の関係者は多い。それにしても、「脱官僚」を掲げた民主党政権で、
なぜ財務省は復権を果たせたのか?
まず、自民党が選挙で大敗して族議員の多くが姿を消したことだ。族議員は財務省に
とって邪魔者だった。族議員と省庁、業界の「政官業癒着」の力はすさまじく、財務省
でも逆らうことができなかったからだ。
それは何より、予算の硬直性に表れている。かつて公共事業では道路・治山治水など
5項目ごとのシェアが固定化され「五族協和」と呼ばれていた。これは公共事業関連の
政官業癒着が、いかに強固なものかを示している。民主党政権は厚労省や農水省への
対応をみても分かるように、この政官業癒着を攻撃した。財務省は影でほくそ笑んだ
はずだ。
もう1つは、民主党の脆弱(ぜいじゃく)さだ。未熟なマニフェストや党内の混乱で
も明らかだが、民主党は綱領もなく、基本的政策での一致も見られず、党の団結力も弱
い。また、野党時代に、小泉政権を批判したことや真面目すぎることもあるのか、公務
員を敵に見立てて世論をあおるようなポピュリズム的手法もとらない。
彼らが掲げたマニフェストは、予算の裏付けがないと成立しない。「子ども手当て」
「高校無償化」「農家の戸別所得保障制度」などは、無駄を削減して新たな財源を生み
出すことが不可欠だが、こういう複雑なことは財務省の知恵・経験がないと実現しない。
加えて、民主党政権が危機管理の不手際などで、大きく浮き沈みする政権運営に不安
を持ち出すにつれて、財務省の実務能力に対する依存心が出てきた。特に、財務省の情
報収集能力や調整能力のすごさを知るにつけ、財務省なしでは生きていけなくなったのだ。
(続く)
URLリンク(www.zakzak.co.jp)