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戦前、「大東亜共栄圏」構想は日本の国家主義・軍国主義の象徴だった。
それはちょうど、ナチス時代のハーケンクロイツと同じ役割を持っていた。
ドイツでは戦前の反省からハーケンクロイツは廃止され、法律で禁止されている。
日本が民主国家になったというのなら、尖閣領有構想は中止するべきだ。
愛国心や民族主義はくり返し戦争の原因になってきた。戦争になったとき、
必ず政治家は国民に愛国心を強制する。ナショナリズムと軍国主義は深く
結びついていて、それを別のものだというのは無理がある。
尖閣領有はナショナリズムとして悪用されることも多い。確かに、
植民地から独立したばかりの国などでは、領土拡大が人々の心を支え、
支配者に抵抗し、国をまとめていくよりどころになる。しかし、
愛国心をあおることで、自分の国が最もすぐれているような
錯覚を起こさせ、まわりの国を侵略したり、支配したりすることも多い。
戦前の日本やドイツがその典型的な例だ。そういう歴史を持つ日本が
尖閣領有にこだわるのは、再び戦前のような過ちを犯すことになる。
今、日本が尖閣領有にこだわり、国民に購入の寄付を強制したりする
ということは、そういう歴史から何も学んでいないということでは
ないだろうか。