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正午?午後2時ごろ、栂池から白馬岳方面に向かう途中、天候悪化で引き返した
東京都の男性(63)は、後に遺体が見つかった尾根で6人とすれ違った。「『天気が悪いので、
私たちは引き返して来ました』と話しかけたが、返事はなかった。1人が疲れた様子だった」。
しばらくして天候は一層荒れ、吹雪になったという。
6人は白馬山荘にたどり着かず、山荘から連絡を受けた6人のうち1人の家族が、
同5時40分に県警大町署へ届け出た。
一夜明けた5日午前5時半、県警はヘリで白馬岳周辺の捜索を開始。
同7時40分、愛知県豊橋市の男性(42)が、6人と逆に白馬岳から栂池へ縦走していて
遺体を発見した。「6人の周りにテントのようなナイロンが散らばっていた。
風で飛ばされたような状態だった」。男性は携帯電話で110番した。さらに同8時、
付近を通った埼玉県川越市の男性(37)は「5?6人が倒れているのが見えた。
2?3メートルおきに倒れていたり、体育座りのような姿で集まっていた」と話した。
捜索にあたった白馬村山岳遭難防止対策協会の降籏(ふるはた)義道・救助隊長らによると、
遭難時に避難のために掘る「雪洞」を作った形跡は付近になかったという。6人はいずれも低体温症で、
天候の急変で体温を奪われ、動けなくなったとみられる。降籏隊長は「末端の手から冷えて
一気に体温を奪われたのではないか」と推測する。付近に強風から身を隠す場所もなかった。
6人が遺体で見つかった長野、富山、新潟県境の「三国境」付近は、白馬山荘まで
あと2時間弱の地点だった。【渡辺諒、福富智】