12/05/04 01:18:48.57 0
<北大大学院・奈良林教授に聞く>
原子炉工学を専門とする北海道大学大学院の奈良林直教授に聞いた。
―泊原発3号機が止まり、国内の原発が全停止する。
「昨年から今年にかけての冬は泊原発3号機が稼働しており、北海道で電力不足の問題はなかった。
しかし、夏場は冷房需要が跳ね上がる。平年並みの気温でぎりぎりの供給力を確保したとしても、
代替電力の火力発電所は機器トラブルが多い。猛暑になる可能性もあり、
節電などの対策を講じなければ夏でも電力不足になる懸念は大きい」
「暖房で電力需要が夏以上に高まる冬場はさらに深刻だ。万が一にも停電すると、
製造業を中心に多大な影響が出るほか、暖房などが止まり、道内では凍死する人が出かねない」
―稼働中の原発が全停止した例はあるのか。
「ソビエト連邦(現ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所の事故の4年後、ウクライナで12基あった原発がすべて停止した。
脱原発に向けた国民の意識が高まったためだ。それまではおよそ電力の半分が原発だったが、
ロシアから天然ガスの供給を受け、電力を賄おうとした」
「ところが、電力供給が不安定となり、停電が頻発。工場の生産が停止したり、暖房が稼働しなくなったりする事態を招いた。
そのため製造業などの海外流出を招き、経済が悪化。失業者が町にあふれた。天然ガスの費用をロシアに払うことが難しくなり、
結局は原発を再稼働した。経済の停滞は東日本大震災の被災地の復興を遅らせることになる。日本はウクライナの先例から学ぶ必要がある」
URLリンク(www.nikkei.com)
>>2以降へ続く