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うなぎの稚魚の「シラスうなぎ」が3年連続の不漁で、養殖うなぎの相場が1キロあたり
5000円超と平年の2倍超に高騰している。
水産庁によると、稚魚を育てる「池入れ量」(輸入分を含む)は2012年4月25日現在で
15トン。年間の必要量は約20~25トンで、不漁とされた11年の最終量(4月末)が19.9トン、
10年最終量が21.7トンだったので、かなり少ない。「3年続きの不漁」というが、12年は
「最悪」の状況のようだ。
■すでに一部で2~3割の価格上昇
日本のうなぎ消費量は年間6万~8万トン程度とされる。ただ、天然うなぎはほとんどなく、
4万~5万トンを中国と台湾からの養殖うなぎが占める。
稚魚のシラスうなぎの漁期は毎年12月から翌年4月末。2012年の漁もまもなく終わりだが、
それにもかかわらず「池入れ量」が15トンしかない。前年も「不漁」だったことから、早くも
「土用のうなぎ」はもう庶民の口には入らないのではないか、と心配されている。
漁獲量が減れば、価格も高騰する。日本養鰻漁業協同組合連合会(日鰻連)によると、
シラスうなぎは現在1キロあたり87万~100万円で取引されている。それだけでも平年の
約2倍の高値だが、「取引によっては250万円もするケースがある」とし、高値とされた
前年をもさらに上回る高値で取引されている。
「生産者にとっては、シラスうなぎで1キロ50万円程度、成魚で1キロ(5匹もの)2000円前後が
妥当な価格とみています。そのくらいが消費者にも手ごろな値段で食べてもらえる。
しかしいまの価格では売れませんし、それこそ一人前1万円では食べてもらえません。
いいことなどないですよ」と、窮状を訴える。
(>>2-10につづく)
▼J-CASTニュース [2012/5/ 3 10:03]
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