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2012年2月の中間連結決算で過去最高の売り上げを更新する一方、グローバル戦略を加速させているユニクロ。
そんな同社が、最も重要視している市場の一つが中国だ。
柳井正会長兼社長自ら「2020年までに中国で1000店舗、売り上げ1兆円」という
目標を掲げてから2年あまり、大都市ではたしかにユニクロの店舗を見かけることも多くなった。
しかし、実際のところ中国での評判はどうなのか。深セン市に8店舗あるうちのひとつを訪れてみたのだが……。
人でごった返す広東省最大の電気街の地下に、2009年5月にオープンした「華強北茂業店」はあった。
地元の百貨店の一角、文句無しの一等地である。
しかし、その日は土曜日の昼間だというのに、地上とはうってかわって人影もまばら。
中年と思しき男女が一組、靴下を選んでいるだけだった。
世界最大となる銀座店が3月にオープンした際には最高2時間待ちを記録したユニクロだが、ここでは閑古鳥が鳴いている。
なぜ、このような状況なのか。
現地に駐在する日本人男性に聞いてみたところ、かつてユニクロが日本で経験した現象が広がっているからだという。
「ユニクロの服を着ていると、『それユニクロでしょ?』ってすぐに言われるんです。
上陸当初の2、3年前までは『メイド・イン・ジャパン』ということで注目されていましたが、
今や国内に100店舗以上あるし、ネットでも買える『ベタな服』。
購買力がついてきて、オシャレに目覚め始めた都市部の中国人の若者にとっては、着るのも恥ずかしいという感覚が芽生えている。
僕は冬にカッコつけた若者が集う クラブにウルトラ・ライトダウンを着ていったら、周囲からヒソヒソ笑われましたよ」
今や中国人でさえ、いわゆる『ユニバレ』を恐れ、ユニクロ製品を敬遠しているというのだ。
URLリンク(nikkan-spa.jp)
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