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「私、ニホンジンです」。エブル・イスピルさん(37)の言葉にちょっと驚いた。髪をスカーフで隠した外見は、
見るからに敬虔(けいけん)なイスラム教徒の女性だったから。
日本暮らしが10年目を迎えた07年、同じトルコ出身の夫と日本国籍を取った。「日本が好き。ずっと暮らしたい。
日本の奨学金制度で大学院を出たので日本に恩返しもしたい」。今は両国の文化交流のためのNPO法人で働いている。
「トルコへの愛国心は変わらない」という。それってどんなアイデンティティー?と尋ねると、「トルコ系日本人かな」と答えた後、
「日本じゃこんな表現、使わないね」と笑った。
ふと米国の市民権を持つ日系人の知人たちを思った。50代の移民1世は「米国では私は日本人。でも日本に行くと米国人だと感じるの」と語り、
日本に暮らしたことのない若い移民2世は「日本はあこがれの国」と言い、日本人の名前を持つ移民3世は「ニホンゴ分からない」と英語で言った。
米国では3人とも「日系アメリカ人」だ。
私自身、米国にいた頃よく「アメリカ人にならないの?」と聞かれ、驚いた。移民の国アメリカでは元をただせば多くの人が「○○系アメリカ人」。
だから米国は「アメリカ人になる国」で、日本は「日本人に生まれる国」なんだ、とずっと思い込んでいた。エブルさんに会うまでは??。
日本国籍を取得する外国人は毎年1万人を超える。大半は中国、韓国人だ。それ以外の国からは昨年1444人。
数こそ少ないが、この10年で2倍以上に増えた。
多様性は国の豊かさであり強さでもある。内向き度では日本の上を行く米国だが、その魅力は国内で「世界」と出会えることだ。
「日本人に生まれる国」から「日本人になる国」へ。「○○系日本人」という言葉が当たり前になればいい。
▽毎日新聞 2012年05月01日 00時17分
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