12/04/28 23:33:51.16 WGm6TTSY0
カリフォルニア米が割安なのは、
大規模にやるから安いのではなく、
稲の生育期間に全く雨の降らない粘土質の土壌の地域に
外から水を引いてきて稲作をするというのがポイント。
カリフォルニア米の場合、シエラネバダ山脈の氷河が溶けた水を
サクラメント川から引いてきて、
ゆるく傾斜をつけただだっ広い田んぼに入れる。
雨が全く降らないので、気温から蒸発量を割り出して
機械的に水量調節をできるから、水の管理がすごく簡単。
畦の仕切りも広く取れるから、機械も大きく出来る。
ただし、このやり方には致命的な欠点が2つある。
乾燥地域で水をバカ食いする稲作をやったら、
他の産業との水の分捕り合戦が起きるのは確実。
サクラメントの周辺自体わりと大きな工業地域。
100マイルも南へ行けばシリコンバレー。
また下流にサンフランシスコという巨大消費地を控えて
園芸や果樹、生鮮野菜農業も盛んなので
現状以上に規模拡大はほぼ無理。
もうひとつは日本米を作るには乾燥がきつすぎて技術的に難しいこと。
カリフォルニア米はほとんどカルローズという中粒米で、
コシヒカリなどの日本米の生産は少ないし、割高。
URLリンク(shop.mitsuwa.com)
アメリカでの短粒米小売価格は15ポンド(6.8kg)で23ドルくらいから。
カルローズだと同じ15ポンドで8ドル9ドルくらいからあるようだけど。
10kg換算で短粒米34ドルくらいか。1ドル80円として2700円ちょい。
日本までの輸送費や殺虫防カビの燻蒸費用なんかを加えると
日本で実際に売るとなると10kg3000円を切るくらいの価格かな。
このくらいだと普通に日本米買えるよな。
しかもカリフォルニアの短粒米の味は日本の米より一段二段落ちるとの話を聞くが…