12/04/26 23:19:36.71 /aARLd910
>>311
カルトとか書き込んでいる奴は定義も知らずに書いている、これ読んで反省しろ。
カルトとは、キリスト教世界やアメリカ合衆国、宗教研究の分野でそれなりに用いられてきた。
語源はラテン語のCultusに由来しculture(文化)やcultivate(耕す)と同じ。
ユダヤ・キリスト教の伝統においては、古代、近東やイスラエルで行われていた
聖所や神殿での「祭儀」をカルトと称しており、時には犠牲を捧げたり、
宗教的興奮状態を引き起こして、神からの応答とすることもあった。
このような背景から、欧米キリスト教圏では今日一般に、カルトとは祭儀や儀礼を
行う宗教的崇拝の体系であるとか祭事物や人物への崇拝をさす言葉として用いられている。
これらの延長から、カルトはキリスト教の正統派から異端とみなされる側面を持っていた。
一部の正統を自認するキリスト教諸派の中で「神を信じない宗教」を異教と同列の意味で
カルトと批判的に呼ぶことがある、この意味では仏教やヒンズー教を背景に持つ宗教は
カルトと呼ばれることになる。
カルトと称されている宗教も、社会が生み出したものである。
厳密に言えば、社会との相互作用の中で生み出されるという側面と、
その社会の抱える諸問題の反映であるという側面を持つ。
カルトというレッテルを貼られた新宗教を考えると、彼らが当の社会での文化的伝統から
理解しがたい性質を有しており、また時には一部の団体が過度の集金行動等の逸脱行動をとるのは事実だが、
カルト事件として注目されるときは、単に新宗教側の特徴のみでなく、
周辺社会からの圧力が他方の要因であることが理解できる。
その意味で、カルト問題は現代における社会の主流派的伝統に立脚した文化ナショナリズムの噴出であり、
非主流とみなされる少数派文化への抑圧という側面をも持っている。
よってこれらの両面の諸事実や多義性を冷静に、また的確に把握する必要がある。