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石原慎太郎・東京都知事の「尖閣購入発言」が波紋を広げている。「国が買い上げると(中国が)怒るから外務省がビクビクしている。
東京が尖閣諸島を守る」
「寝耳に水」だった都庁は右往左往。野田政権は、急ごしらえの「尖閣国有化」カードをちらつかせながら、
国交正常化40周年を迎える日中関係の「火種」になりはしないかとヤキモキしている。
マッチョな石原節に、留飲を下げた人は少なくないという。対中政策は「および腰だ」といら立ちを募らせてきた人々だ。
もちろん「都が出しゃばる幕ではない」という批判も少なくない。石原知事には新党結成の思惑があり、民主党政権に揺さぶりをかける狙いも透けて見える。
尖閣諸島の領有権を主張する中国や台湾は比較的冷静な対応をしているが、今後の展開次第では、反発を強めるだろう。
肝心の地元沖縄の反応はというと、複雑だ。仲井真弘多・沖縄県知事は「考え方を直接伺いたい」と慎重姿勢だが、
尖閣問題に関心の強い若手の石垣市長は市と都で「共同購入したい」。石垣市議会の可決した意見書は、まず国が購入し、
石垣市に払い下げるか、国で管理してほしい、という。
べらんめえ調で物議を醸し、自ら「台風の目」となって周囲を翻弄(ほんろう)する石原知事の姿をテレビで見ていて、ふと知事の実弟、
石原裕次郎さん主演映画のタイトルを思い出した。そう、「嵐を呼ぶ男」。
尖閣諸島近海では、これからマグロはえ縄漁が本格化する。「中国側を刺激して、事態を悪化させることにならなければいいが」と漁師たちは、
心配している。今回の騒動で周辺海域の緊張が高まり、不要なトラブルが増えることを何より恐れている。
海が荒れるだけの「嵐」なら、誰も望んではいない。
毎日新聞 2012年04月24日 00時57分
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