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毎日新聞 2012年04月21日 地方版
◇育てた牛に育てられ
南丹市園部の山あいにある府立農芸高校の校舎では府内各地から通う２６０人がバイオ
テクノロジーや畜産、造園などを学ぶ。その学校に今月、大きな喜びが訪れた。ホルスタイン
乳牛の体形の美しさや乳房の形などを競う中国地区ブラック＆ホワイトショウ（鳥取県琴浦町）
で同校畜産部が飼育する乳牛２頭が部門のチャンピオンに輝いた。さらに３部門計４９頭の中で
争う最優秀賞も獲得。プロの酪農家や他の農業高校を抑えての同校初の快挙だった。
同校では畜産コースや畜産部などで５５頭の乳牛、和牛を飼育する。特に５人の畜産部員の
毎日は忙しい。午前５時５０分からの搾乳やえさやりをこなし、放課後には再び搾乳などの
ために牛舎に。生き物相手のため土日も休まず登校する。審査では乳量の見込める乳房の形や
搾乳のしやすさ、体格などが評価されるが、そのためには毎日のえさやりやブラッシングが欠かせない。
活動を支えているのは何よりも「牛が好きだ」という愛情だという。京都市山科区から２時間
かけて通学する部長の田中明日香さん（１７）＝３年＝は「牛ごとの面白い表情が魅力」と話す。
▽ソース：毎日ｊｐ
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