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(>>1からの続き)
ヘルメットや盾を身に着けていない点も、勝利のポーズだと解釈すれば説明がつく。試合の後、「剣闘士は
ヘルメットを地面に置く。観客に勝者の顔を見てもらうためだ。盾も地面に投げ捨てる」とマナス氏は語る。
◆“エロティックな印象”
裸の上半身も、剣闘士では普通だったという。「男女とも胸をあらわにして試合するというルールがある」と
マナス氏は説明する。
ただし、観客の大部分が男性だったことを考えると、女性が胸を出すことには別の理由があったのかもしれ
ない。マナス氏は論文の中で、「観客にエロティックな印象を与えていたのは間違いない」と述べている。
女剣闘士が存在した事実を示すもう一つの証拠は、トルコのボドルムにある古代ローマ遺跡で発掘されている。
西暦1~2世紀ごろのレリーフに刻まれていたという(現在は大英博物館に所蔵)。
出土品が限られているため、古代ローマでは女剣闘士の試合は比較的少なかったと推測される。ただし、文書
による記録は残されているという。
姿を見たという記録が古代ローマにはいくつか存在する。西暦1世紀ごろの歴史家スエトニウスによれば、
ローマ皇帝ドミティアヌスは夜にたいまつの明かりの中で、女剣闘士に試合をさせていた。そして200年ごろ、
皇帝セプティミウス・セウェルスは女同士の試合を禁止している。
マナス氏によれば、ブロンズ像の出どころは不明だが、「西暦1世紀ごろのイタリア半島の様式」だという。
今回の論文は「International Journal of the History of Sport」誌で2011年12月15日に発表されている。
(記事引用ここまで)