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★自民、消耗戦に突入=強硬路線どこまで
自民党は19日、前田武志国土交通相と田中直紀防衛相に対する問責決議案の提出を踏まえ、
同日開かれた参院の各委員会を欠席、全面審議拒否に突入した。
衆院側も同調する考えで、同党は2閣僚が交代するまで徹底抗戦する方針。
ただ、6月21日の今国会会期末まで2カ月余りを残しての「根比べ」には、党内から異論も出ている。
「野田佳彦首相はきちっと判断すべきだ。自らまいた種をまず刈ることが先だ」。
自民党の谷垣禎一総裁は19日の記者会見で、改めて2閣僚の更迭を首相に求めた。
執行部が、問責案採決前という異例のタイミングで全面審議拒否に踏み切ったのは、
強気で押していけば、首相は2閣僚をかばい切れなくなると判断したためだ。
審議拒否で消費増税関連法案の審議入りがずれ込めば、「困るのは首相」との読みもある。
しかし、予想に反して首相の意志は固く、19日の政府・民主三役会議では「職務を全うしてもらう」と、
更迭要求を重ねて拒否した。審議拒否が長引けば世論の批判が自民党に向かい、
首相を追い込むつもりが、自らの首を絞めることになりかねない。
ベテラン勢からは「問責案を採決もしない段階で審議拒否というのはおかしい。民意を無視している」(伊吹派幹部)と、
早くも執行部批判が上がる。
衆院では、欠席の予定だった内閣委員会理事懇談会に自民党理事が出席。
ちぐはぐな対応は「一枚岩」からは程遠い党の現状を浮き彫りにした。
溝手顕正参院幹事長は19日、都内で岸田文雄国対委員長と会った際、
「全面審議拒否で突っ張れるとは誰も思っていない。うまく降りられる環境整備をしないといけない」と、苦しい胸の内を吐露した。
「(まいた種を首相が)刈らなかったらどうするかは、まだ先の議論だ」。
会見で今後の見通しを問われた谷垣氏は、更迭要求で見せた歯切れの良さとは打って変わり、言葉を濁した。(2012/04/19-21:02)
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