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・スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった直後の四半期、アップルは前年同期比73%増となる
3兆8400億円の売り上げを記録した。純利益は1兆1000億円。同時期のソニーの2倍以上の
売り上げを誇り、さらにトヨタが最も利益を稼いだ年の利益の6割を、3カ月で稼いだことになる。
同社が世界に類を見ないほどの人気ブランドへ成長した秘密は、一体どこにあるのだろうか。
その答えの一つは、アップルの「デザイン力」にある。
■顧客とのあらゆる接点を細部までデザイン
アップルだけではない。ソニーやパナソニック、シャープなど国内のエレクトロニクスメーカーもまた、
質の高いデザインを生み出そうと、これまで多くの投資を行い、デザインと向き合ってきた。
しかし結果はどうだろうか。アップルの好調の陰で、国内のメーカーはいま軒並み苦戦を
強いられている。互いにデザインの力を重視しながらも、両者の差は開く一方。なぜアップル
だけが成功したのか。実はそこには、両者のデザインに対する認識の差はあったのだ。
国内の多くのメーカーが手がけたのが、「良いデザインの商品を作ること」だ。それは、ビジネス
全体のある1点だけにデザイン資源を投入したに過ぎないアプローチ方法だ。
これに対してアップルがデザインしたのは、商品の外観のみといった狭い範囲のものに
とどまらなかった。アップルがデザインしたのは、「顧客とのあらゆる接点」だ。商品の存在を
知り、商品を買いに行き、実際に使って生活する。そのすべての場面で消費者が得る一連の
体験を丹念に作りこみ、いかなる場面でも顧客を迷わせず、がっかりさせず、そして
そのうえで顧客の予想を超えるようなサプライズを用意したのだ。
そのために、アップルはあらゆる場面のデザインに対して膨大な費用を投じている。(>>2-10につづく)
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