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(>>1の続き)
沖縄出身で、尖閣問題に詳しいジャーナリストの仲村覚氏は「東京都が尖閣諸島を
購入することは大歓迎だ」といいながら、「尖閣を買っても、施設を建てるなど実効
支配を強めなければ意味がない。万が一、石原氏が何も手をつけられないまま退任すれ
ば、親中派は全国の組織を総動員して次の知事ポストを狙ってくる。これが怖い」と
話した。
中国が強硬手段に出てくる可能性はないのか。
2010年の尖閣沖・中国漁船衝突事件以降、中国の漁業監視船がほぼ1カ月に1度
のペースで尖閣周辺の水域に侵入している。今年3月には、最新鋭の海洋調査・監視船
が領海内に侵入した。以前から「中国漁民が大挙して尖閣に上陸し、漁の拠点をつく
り、中国海軍が『漁民を守る』という名目で軍の施設をつくる」というシナリオがささ
やかれている。
仲村氏は「民間人が上陸、という段階はすでに過ぎた。今後は、都が尖閣に施設を建
設する際に、最も緊張感が高まるだろう。中国海軍が軍艦を出して妨害してくる可能性
もある。日本側は、自衛隊が米軍と連携しながらこれを阻止しなければならない。戦時
中のような緊張感になるだろう。また、米軍がにらみをきかせなくなれば、中国は軍事
力を背景に台湾と尖閣をまとめて取りに来る」と話した。
ただ、中国国内で権力闘争が激化しており、「大した行動はできない」と見る向きも
ある。
沖縄・南西諸島地域の領空を守る航空自衛隊南西航空混成団司令を務めた佐藤守・
元空将は「次期、政治局常務委員会入りが有力視されていた薄煕来・前重慶市党委書記
の失脚事件以降、中南海(中国共産党中枢)では壮絶な権力闘争が起きている。私の入
手した情報では、文化大革命直前といった雰囲気だ。中国側は地団駄を踏んでいるだろ
うが、九分九厘、激しく動けないのではないか。石原氏は絶好のタイミングで『尖閣購
入』を発表した。野田佳彦首相よりも数十段上の国家観を持っている」と語る。
ともかく、中国への警戒を怠るべきではない。
(以上)