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「店もお客さんも現状、パクられることはないですよ。
よく所轄の警察官が雨宿りがてら覗いていきますが、システムを説明すれば
『今のところは大丈夫だね』と言ってますから。だからこうして堂々と営業しているんです」
店先で呼び込みをしていた、どこにでもいそうなサラリーマン風の店員が明るく話す。
店舗前に置かれた派手な看板には、「金箔カードの自動販売機。伝説の4号機が打てる!」
と書かれている。怪しむ記者の背中を押すように店員が続ける。
「ウチはゲーセンと違って換金もできますよ!」
東京・渋谷は百軒店。マンション1階のテナントにその店はあった。
内部には「吉宗」や「番長」など、その射幸性の高さから一般のパチンコ店からは
撤去された連チャン機が数十台並ぶ。一見、よくあるパチンコ店のスロット機が
置かれたゲームセンターのようだが、古物商店が併設され、換金もしてくれるという。
営業時間は昼12時から翌朝9時まで。スロット機の横に置かれた、パチンコ店の
コイン払い出し機のような機械に1000円札を投入すると、小さな金箔が糊付けされた
カードが1枚出てくる。表の看板に書かれていた「金箔カードの自動販売機」とは、
コレのことだ。金箔カードが吐き出されると同時にスロット機には
30クレジットが貯まり、スロット機がプレイできるのだ。
大当たりすればコイン払い出し分のクレジットが加算され、
100クレジットごとに追加で6枚の金箔カードが払い出される。
このカードを隣の古物商店が買い取ってくれるという仕組みだ。
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