12/04/18 19:48:11.40 6pFJ1jfS0
>>717
あと、「応仁の乱前後100年を境にする宗教観の激変」を足して、概ね同意。
ただ、日本神話というのは、モチーフ自体は、東西南北世界各地との交流を示唆する豊穣なものなんだけど、
そこに示される「教義」が、非常に特異なんだよね。
日本神話には、ひたすら、政治のこと【しか】書かれていない。
日本神話の名宛人は、日本国家および、皇室・貴族・豪族(つまり古代の為政者たち)であって、
どこをどう読んでも、まったく民衆を向いていない。
神話が、民衆に対する倫理規範として機能しないばかりか、法規範の源泉として全く無意味になっている。
「国つ罪」なんてものも無いわけじゃ無いけど、すでに奈良時代には機能し得ないような原始的なものだ。
日本社会は、聖徳太子以降、倫理規範は仏教らしきものに委ねられ、
政治と法は中華経典に委ねられ、神社の出番は無かった。
日本人の根底には、信仰する神の神話が、民衆の倫理や遵法のベースに繋がることへの、
強烈な違和感と嫌悪感がある。