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世界初の弾道ミサイル・ロケットV2は、第二次世界大戦中のドイツにより開発され、3000発以上が戦闘使用された。
命中精度は高くなく、かつ通常弾頭のため、決定的な攻撃力とはならなかった。
戦後、ドイツのミサイル技術は、ソ連で研究が受け継がれて発展し、1957年に最初のICBM.R-7が開発された。
この技術で、ソ連は同年10月スプートニク1号を発射し、世界初の人工衛星となった。
爆発威力2.9メガトンの核弾頭が、1957年と58年にノバヤゼムリャ実験場で試験された。
1959年には、米国のニューヨーク、ワシントンDC、ロサンジェルス、シカゴを標的として、弾道ミサイルが実戦配備された。
このICBM1発で、それぞれの都市は壊滅する。
中国はソ連の技術を原点として、弾道ミサイルを配備し、日本を射程圏内とした。
1990年代に20基の対米攻撃用のICBM発射基が配備された。SLBM搭載潜水艦は1隻である。
そのほか、日本および米軍基地を標的とした、射程5000キロメートルと2800キロメートルの弾道ミサイルが配備されている。
日本に近い吉林省の発射基地には、およそ20基が配備されている。
射程が2500キロメートルの潜水艦発射弾道ミサイルは、1987年に配備された。
中国の地上発射弾道ミサイル数はおよそ100、潜水艦発射弾道ミサイル数はおよそ10、核ミサイル搭載爆撃機はおよそ100機である。
北朝鮮も、ソ連の技術を原点として、弾道ミサイルの開発を進めた。
脱北した技術者の韓国政府および米軍への証言によれば、1975年にソ連のミサイルが北朝鮮に持ち込まれて、ノドンの開発が始まった。
ロシアの人工衛星からの信号を受信し、軌道を制御するという。
『核爆発災害』 高田純