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◆ミトラス教
原始キリスト教と融合して現在のキリスト教となった、「もうひとつのキリスト教」。
ペルシアの民族宗教を由来とし、各地に残る遺跡から、ペルシアはむろん、イングランド、
サハラ、イスラエル、シリアなど幅広い地域で崇拝されていた事がわかっている。
「世界宗教」としてローマでも大流行しており、キリスト教の国教化が無ければ
この宗教が現代その座に取って代わっただろうと言われている。
信徒は密義の内容を誰にも口外しないという誓いを立て、厳しい断食などの精進潔斎を経て
「子宮」である洞窟や神殿に籠もって修行した。
ミトラス教といえば祭壇で生贄の牛を屠る儀式が有名だが、その他にも7段階のイニシエーションがあり、
信徒らは穴に入り、穴の上の簀子状の板の上で屠られた牡羊や牡牛の血を
全身に浴びて恍惚状態になったり、裸になって縛られた後解き放たれるといった密儀を行った。
◆アルテミス信仰
豊穣多産を司る大地母神アルテミスを崇める宗派で、特に前6世紀に作られた
エフェソスのアルテミス神殿でのものが有名。
膨大な数の牡牛を生贄にし、その睾丸を切り取り、
ネックレスのように幾重にも連ねて女神像に捧げた。
◆ゲルマン宗教
ゲルマン人らが崇拝していた宗教で、人間をオーディンへの供物として捧げる。
歴史家オシロウスが4世紀に著した『世界史』には、西暦105年にキンブリー族が
ローマ軍に勝った際の人身供犠の様子が描かれている。
キリスト教以前に地中海世界で崇められていた宗教はキワモノだらけ