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■9.「日本人の財産」■
番匠一佐がイラク支援を通じて感じたのは「日本人の財産」ということだそうだ。
日露戦争で頑張った日本人、
戦後の廃墟から世界第二位の経済大国にまでつくり上げた父母、祖父母の努力。
いまに至ってもサマーワ最大のサマーワ総合病院は
20年前の日本のODAによってできたものです。
その当時の日本人がどれだけ立派だったか、という話をよく聞いたし、
サマーワでは日本の車、電化製品の信頼性が異常なほど高い。
今回ほど自分が日本人あるいは自衛官であることを
誇りに思ったことはありませんでした。
今回の活動も
「まさに日本人がこれまでに積み上げてきたものに見守られていた」という。
「日本と日本人はイラクで非常に尊敬されている」
(アラウィ・イラク暫定政府首相)という事実は、
過去のODAや経済活動で築いてきた「日本人の財産」である。
今回の自衛隊の支援活動は、その財産目録に新たな一頁を加えたと言える。
「自衛隊の水」を飲んで病気から治った子供たち、
自衛隊の手で修復された学校に学ぶ子供たち、
ユーフラテス川の鯉のぼりに歓声をあげた子供たち、
これらの子供たちが大人になった時、彼らは日本の心からの友人となるだろう。
食料やエネルギーの大半を輸入に頼るために、
世界が平和でなければ生きていけない日本人にとって、
こういう友人ほど大切な財産はない。