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首都高速道路の傷みが激しい。応急手当てでしのいできたが、全面更新が必要になった。東京オリンピックのために造った道路だったが、
産業道路と化して過積載の大型トラックがほかの道路以上に走り回っている
▲補修を要する損傷が約9・7万件にのぼる。1キロ当たり300件。修理が追いつかない。首都高は用地買収の面倒を避け、
既存の道路や水路の上空を目いっぱい利用した。だから全体の95%が高架橋やトンネルという特異な道路だ。更新となれば大工事である
▲高速道路会社と国土交通省でそれぞれ有識者による検討会ができ、議論が始まった。夏ごろには報告書が出るという。
国交省の検討会には東京の城西、西南、杉並の3ロータリークラブによる提言書が提出された。思い切ったアイデアを盛り込んだ労作だ
▲都心部の環状線は廃止し、地下に新都心線(片側3車線)を敷設する、河川や目抜き通りのうっとうしい高架構造物は撤去する、
民間で建設資金を調達する、というものだ。総コストは約3兆8000億円。都心環状線の撤去で生まれる一等地の不動産収入などでまかなう
▲これは一案。さまざまな意見がある。増やすばかりが能ではない。外環道ができれば、都心への車の流入を制限してもいいかもしれない。
そして多くの人が指摘するように、首都高は都市景観への配慮が手薄なのも事実
▲韓国のソウルでは川を埋め立てて造った高速道路を撤去し清流を復元した。米国のシアトル、ドイツのデュッセルドルフ、フランスのパリ。
いずれも都心部の高速道路更新を都市再生につなげたお手本だ。東京百年の計を期待したい。
毎日新聞 2012年04月16日 00時03分
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