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★北ミサイル燃料に強い毒性、吸うと死亡も
・北朝鮮が「人工衛星」と称する弾道ミサイルの発射予告期間があす12日に迫った。
防衛省と警察庁は核・生物・化学(NBC)兵器に対応する部隊を沖縄に派遣したが、
これは、11日にミサイルへの注入が明らかにされた液体燃料の毒性が強いと
みられるためだ。防衛省は、落下して危害が及ぶ可能性は極めて低いが、万一に
備えるとしている。
北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射に使うとみられるのは、「ヒドラジン」と呼ばれる
液体燃料。製造や保存がたやすく、安定性も高いが、皮膚や目に付着すると
激しいやけどを引き起こし、気化したガスを大量に吸うと神経系が侵され、
死に至る恐れもあるという。
旧防衛庁技術研究本部第三研究所の久保田浪之介元所長によると、北朝鮮が
2009年に発射したミサイルの燃料はヒドラジンとみられ、今回もこの燃料が
使われる可能性が高い。久保田元所長は「仮に燃料タンクやヒドラジンが付着した
部品が地上に落ちると、半径数キロに有毒ガスが漂う可能性がある」と話す。
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