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コンブから放射性ヨウ素 米西海岸
東京電力福島第1原発事故後の昨年4月、米西海岸の海中に生えるコンブの一種から、
通常より高いレベルの放射性ヨウ素が検出されていたことが9日、分かった。
事故の影響とみられるが、米メディアによると、食べても健康には問題のないレベルという。
米カリフォルニア州立大の研究チームが、環境科学の専門誌に発表した。
チームは昨年4月、コンブの一種「ジャイアントケルプ」を米カリフォルニア州の3カ所で
採取して調査。事故前に比べて高いレベルの放射性ヨウ素131を検出した。
ヨウ素は最大で、乾燥したケルプ1キログラム当たり2500ベクレル。
チェルノブイリ事故後に北米西海岸で検出したのと同レベルだったという。
チームは、福島第1原発から大気中に放出されたヨウ素が、太平洋を渡った後に雨で
降下したとみている。今後は、コンブを食べる海生生物への影響を調べる必要があるとしている。
コンブは環境中のヨウ素が集積しやすいことで知られる。放射性ヨウ素131は半減期が8日と短く、
昨年5月の検査では検出されなくなった。(共同)
[2012年4月10日13時53分]
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